晴れ時々、雨。 01 02 03 04 05

今日の天気は晴れ。

『.....清..』





「はっ、!!...も、もう時間だよ!私行く、から!」





『...あ、私も行きます!』


ハッとして、セルトの手を振りほどくと
急いで学校へ向かった。


私、どうしちゃったんだろう...?
イナちゃんやセルトに迷惑かけちゃったよ..





『...清さん..、もしかして..セルトさんのことが
好きなんじゃないですか..?
あ、あの..例えばっ、です..。』



私が..セルトを...





「.....!?えぇぇぇえ!?!?な、なななな何言ってるのイナちゃん!!
わ、わわ私が!?セルトを!?そんな!!!
......こと、あるかも...」


否定できなかった..今でも掴まれた手が
近寄った顔が...熱くて、セルトの温もりが残ってるみたい..

な、何か私って変態..?





『..やっぱり...』





「...え?、気付いてたの?」





『はい、なんとなくは。』





「そ、そうなの!?じゃ、もしかしてセルトにもバレてるかな!?」





『わわわ、..大丈夫ですよ!きっと!』





「..そ、そっか...でも、私..本当に..」


セルトが好きなんだ...





『さぁ、学校行きましょう..?』





「...ごめん、先に行ってて?後から行く!」





『え、えぇ?』


そう言うと私はダッシュでバールへ帰った。

だって、だって...早く..この気持ちを、伝えなきゃ..


..うぅん、伝えたい!!





「た、ただいま!!」


勢いよく扉を開けると、もうバールに帰って来ていた
セルトがキョトンとしている。





『き、清?...なんでお前っ』





「..セルト!私、セルトのこと!!」





『この馬鹿!、学校はどうした?夢の為に頑張ってんだろーが!』





「...あ、えと..だから...セルトぉ...私..」





『良いから学校へ行け、..そんな目で...俺を見るな...』





「...ちゃんと、聞いてセルト。私ね、セルトが...っ!?」





『.....ん、清..ありがとな..これは俺から言うべきだ。
俺は..清が好きなんだ..ずっと好きだった。』





「〜〜〜〜っ、なっ..」


急にキスをしてきたり、告白してきたり..
もう訳わかんないよっ..

でも、....嬉しい..


「セルト...私も、私も好き。」


ぎゅっ、て力いっぱい抱き締めて..

そしたら優しく力強くセルトも抱き締めて返してくれて..







『..何やってるのかな?二人で抱き締めて合っちゃって。』





『「...え?」』





『若いことは良いことだけどなぁ、少し妬けちゃうし..』





『あ、ああ兄貴っ!?』





「ミルズさん!?」





『一部始終見せてもらったよーいやはや、初々しいね。』





『ば、馬鹿兄貴!見てんじゃねーよ!』





「はぅぅ...」





『お前は学校行け、清!』





「...は、う..うん!」



走って学校へ向かう私の心は
嬉しさと、恥ずかしさと..幸せでいっぱいだった。





『あ、清さん!』





「イナちゃーん!お待たせ!!」








戻る / 目次 / 次へ


まぁ、煮えきらない終わり方ですが..
一応はこれで終わりですね。

次は読みきりとかがいいかなぁ..


rainycandy.

12/10/14 22:55 雨の飴

目次 / RSS

top

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.30c