晴れ時々、雨。 01 02 03 04 05

笑顔時々、涙。3

「ご馳走さまっ、美味しかったよー
明日は皆で食べられるといいね。やっぱり
ご飯は好きな人達と食べるのがいいよ。」





『お粗末さん...、別に誰と食べたって変わらん。』


冷たくあしらわれてしまった..
私はセルトと食べるご飯好きなんだけど..
こんなこと言っても、嬉しくないよねぇ





『ん、何か言いたそうだな..?』





「え!?いや、別に。」





『気になるじゃねぇか..話せよ..』


じっと、見詰めてくるもんだから..
私は少し顔が熱くなるのを感じた。





「だ、だからね..その、私はセルトとご飯食べるほうが..
一人で食べるより、ずっと美味しい..よ?」


あぁ、恥ずかしいっ..何言わせるのよぉ





『....っ、そ..そうか。』


あれ?セルトも何か照れてない?

そそくさと洗い物を始め、妙に顔を俯かせる
そんな、セルトが可愛くて..つい、クスッと
笑ってしまった。





『な、何が可笑しいんだよっ』





「ううぅん、セルト可愛いなって。
顔、赤いよー?」

カウンター越しにセルトの頬をつついてみれば
やめろって、言う代わりに私の手首を掴んで
グイッと引っ張ってきたんだけど...





「きゃっ、ちょ...近っ...」


そう、すっごく近い..
セルトの顔が..唇が..私、もう顔真っ赤だよ、きっと..





『...お前さ、無防備だよな..』





「へ?、なんのこと..?」


そう言って手を離してはくれたものの
それっきり何も言ってはくれなかった。





「えっと..それじゃぁ私寝るよ..」


黙っていても仕方がないし、
ふと、時計を見るともう11時を回っていた。

セルトから離れていく途中
忘れていたが、毛布をかけてくれたのは
セルトかもしれない..と感じて足を止めた。





「...ねぇ、セルト?私の部屋入った?」





『.....。』




返事はなかったが私は話しを続けた


「毛布、かけてくれたの..セルトだよね?」





『っ!、お前..起きてたのか..?』





「やっと喋った..、うぅんなんとなくそうかなって..」





『..そ、そうか。』





「ありがとうねっ、それじゃおやすみ。」





『あ、あぁ...』












『..気付いて、くれた..』









翌朝、下に降りて行くと
いつも通りセルトとミルズさんがいた。
今日はセルトが起こしに来なかったわけだけど..
なんとか時間に間に合った。





「おはよー」





『おはよう、清ちゃん。昨日はごめんね気付かなくて..
セルトに今さっき聞いたんだ。
僕の部屋に入ってたとかなんとか..』





『頭..撫でてたよな..』





「ご、ごめんなさい..失礼とゆうか迷惑でした?」





『いや、別に気にしてないよ。次は起きてるときに
遊び来て欲しいな。』





『!!、兄貴!』





『冗談だって、そんなに怒るなよ。』





「えと...?」





『ふふ、清ちゃんは気にしなくていいよ。
朝ごはん、セルトが作ってくれてるから、もらいな?』





「あ、はい。わかりました..」


変な二人..









戻る / 目次 / 次へ


まぁまぁな、出来栄えですね...
日に日に下手になっていくのは何故でしょうか..


rainycandy.

12/10/11 20:01 雨の飴

目次 / RSS

top

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.30c