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勉強会

真実

INDEX

  • あらすじ
  • 01 提案
  • 02 クッキー
  • 03 違和感
  • 04 好物
  • 05 モヤモヤ
  • 06 新人
  • 07 飴玉
  • 好物

    だけど…その違和感の原因が全然分からない私は、「まぁいっか」と呟いてそれから深く考えようとはしなかった。

    …いや、考えたくなかったのかもしれない…気付いてしまったら、今の気持ちを全否定してしまうような気がしたから―――――…

    「そうだ!明日の為に今日はバイトが終わったら買い物でもしようかなぁ?」

    香川さん…何が好きだろ…
    私はふと頭に浮かんだ疑問に自問自答したが、全然分からず苦戦していた。…とそこに

    「…真実ちゃん?」

    「今考え事してるからあとにし…香川さん!?」

    そこには教科書を抱えている香川さんが立っていた。私が大きな声を張り上げたので香川さんは苦笑していた。

    「どうしたの?難しそうな顔してたけど…」

    「あ…えっと…」

    今だ、今しか聞けない!きっと…
    私はすぅ…と息を吐くと目をギュッと瞑った。

    「か…香川さんはどんなお菓子が好き…なの?」

    「え、お菓子?えーとね…シュークリームが好きかな」

    「シュークリーム…?」

    私がそう呟くと香川さんは目をキラキラさせて「うん!」と返事をした。
    シュークリームかぁ…難しそうだなぁ…

    「でも…どうして急に?」

    「あ、ううん、何でもないの。ただ気になったから」

    「ふ〜ん」

    …とそこで誰かが私の肩に手をポンと置いたような感じがした。私は「えっ!?」と声を上げて、ゆっくり後ろを振り返った。
    ん?こんなの前にもどこかで…

    「柳田君!?ど、どうしたの?」

    柳田君は微笑しながら「廊下で突っ立って何話してるのか気になって…」と私に告げると、今度は香川さんの方を向き直った。

    「由…香川、宮原先生が呼んでたぞ」

    香川さんは「え、大変!忘れてた!」と言うと私に向き直り「ごめんね、真実ちゃん!じゃあ…明日楽しみにしてるから!」とだけ言って走ってどこかへ行ってしまった。

    「明日って…明日、香川と何かするの?」

    「あ…うん!勉強会するんだ!」

    「へー…」

    柳田君は「そっか、楽しみだな」と微笑みながら言ってきた。私もそれに答えようと笑みを浮かべた。

    「そうだ、それで…何の話してたんだ?明日の事?」

    「あ…えっと、香川さんの好きなお菓子を聞いてたの」

    「あぁ、シュークリームだろ?香川、シュークリームが子供の頃から大好きなんだ」

    「え…あ、うん、そうなんだ…」

    柳田君は笑みを浮かべながら話しかけてくるけど、私は柳田君の話を聞いている余裕が無かった。
    なんだか…柳田君、香川さんの事何でも知ってるみたいな口調だった…

    10/03/26 07:01 真実   

    ■作者メッセージ
    好物!え、私の好物が知りたいって?
    それは…可愛い男のk((
    嘘です、俺様的な子がいいでs((
    …甘い物全般が好きですね☆
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