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4章 ホンキ。
「ああ!掌くんと桜ちゃんですか?
付き合ってるんですよー!お似合いですよね!」

 



・・・・・。え・・・??


イナちゃんが言ったその言葉を俺は・・・


信じようとしなかった。




いや。信じたくなかったのかもしれない・・。


「・・っ・・そっ、そうなのか・・・。」


俺はいつもどおりの俺で精一杯の笑顔で答えた。


 

「・・。ごめん。イナちゃん。俺店の手伝いしなくちゃならねえから・・。
帰るわ。」


「あっ!そうですか!じゃあまたっ!!」




イナちゃんは笑顔で俺に手を振ってくれた・。


本当は知りたくなかった・。









あいつの好きなヤツなんて。









ああ。そうだ。












俺は・・・・







あいつが好きなのか・・・・??


好きになるってこういう事なのかっ・・・?!











*            *          *       *



「・・・。」

「お。帰ったか。ん?元気がないな。なんかあったのか?」







「っ・・・・。なんでもねえよ・・・。」



掌というヤツが羨ましくてたまらなかった。



あいつと手を握り、



あいつと笑顔で喋っている、



そんな掌が憎らしくてたまらなかった。。。







・・・・・・・・・。


俺は自室へと上がった・。


今日は手伝える気分じゃねえ・・。




できればあいつの顔も見たくない・。


でもっ・・・・












「ただいまー!!」


あいつの声が聞こえてきた・。
12/06/26 20:49更新 / 刹那柘榴
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■作者メッセージ
まだ終わらないです・・・。
感想、リクエスト等お待ちしてます^^

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