連載小説
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それから1年後・・・
今日はキアとのデートの日。キアがどうしてもというので、私の仕事を休んで遊園地に行くことになったのだ。待ち合わせは近くの公園の時計の下。私は楽しみで1時間も前についてしまった。「キア、まだ来てないだろうな・・・」そう思いながら公園の時計のところに行ってみると・・・・
え!? あの黒い影はもしかして・・・
「キア!?」
「っメイ様!?」
やっぱりキアだった。
「メイ様、こんなに早くどうしたんですか?」
「キアこそどうしたの?すごく早いじゃん。」
私がそういうとキアは顔を赤らめて、
「メイ様のことを昨日の夜からずっと考えていたら眠れなくて、気付いたら2時間前にはここにいました、まったく、あなたって人はどうしてそんなに私を夢中にさせるんですか?」
どうしよう、キアが私のことをそんなに考えてくれていたなんて・・・・すごくうれしい。
「キア、私もキアのことを考えてたら、どんな格好がかわいいかな、とか今日はどんな感じで話しかけたらいいかな、とか、キアの行きたいところはどこなのかな、今度一緒に行きたいな。とかたくさん考えてて、もういっぱいいっぱいで大変なんだよ。だから今日も楽しみでこんなに早く来ちゃったの。」
私がそういうとキアは真っ赤になった顔を隠すように私の手を引いた。
「では、予定よりだいぶ早いですが、遊園地に行きますか。」
私の手を引いてくれたキアの手は、予想以上に冷たかったけど、私の手を握っていくうちに徐々に温まってきて、徐々に縮まる私たちの距離を表しているようでとっても心が温かかった。




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15/07/16 22:13更新 / メイ
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