連載小説
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13
ヴ「咲舞殿…?」


ア「どうした?ヴォルク」


ヴ「今、咲舞殿の声が聴こえた気が…」


ア「教授?そういえば姿が見えませんが」







「ヴォルク殿!!」


ヴ「エグザか。どうしたんだそんなに息を切らして」







エ「それが…!咲舞殿の姿が見えないのです!」



ヴ「なんだって…?」


エ「申し訳ございませんです!自分がついていながら!!もう一度さがしてくるであります!!」





ア「しかし、教授はよく姿を消しますしな。ひょろっと突然現れたりすることもしばし……」


ヴ「アラストル殿。俺少し探してきます」


ア「しかし、ヴォルク。もうすぐ王子たちが合同訓練を視察に来るのだぞ。司令塔であるお前がいなくては成り立たん」



ヴ「ですが!嫌な予感がするんです。隊員の中で1番鼻が効くのは俺です、行かせてください!」



「どうかされましたか?アラストルさん」



ア「これは、ソロレス殿!アルト王子!」



ヴ「カリエン殿、フーリオ王子まで…」



フ「までとはなんだ。までとは」


カ「まぁ言いたいことも分かりますがね。フーリオ様はよくサボられるから」


フ「……カリエン……」





ソ「アラストルさん。何か問題でも発生しましたか」


ア「いえ、それが…」


アル「ソロレス。フィーナがいないぞ。先に行ってると言っていたが」


ア「フィーナ様でしたら、先程咲舞教授と一緒でしたが」


アル「先生と…?今何処に……?」



フ「何、咲舞もいるのか?」


ヴ「それが、先程から姿がなくて…」



イ「とても、穏やかな雰囲気じゃないね」



ヴ「イングリフト様」



イ「話は聞こえてたよ。それに他の隊員に二人を見てないかも聞いてきた」


ア「お二人はどちらに?」




イ「2人は森に行ったらしい。俺も嫌な予感がするよ。あの森の奥は危険だからね」



バッと飛び出す影が2つ。


ア「ヴォルク!フーリオ王子!」


アル「余も行く!」


ソ「いけません!アルト様!森は危険です!」


アル「離せソロレス!兄さんだって行ったんだ!どうして俺を止める!」


カ「それは、フーリオ王子は勉強もせずに森の中によく遊びに行ってますからね。アルト王子が行ったらきっと、足手まといになりますよ」


アル「……っ!!」

ソ「カリエン!アルト様になんてことを!!」



カ「……さて、私は困った王子様とお姫様達を探しに行きますか」




イ「アラストル。今日の合同訓練は内容変更だ」


ア「はっ!!」
























































15/04/08 00:04更新 / nayo2
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