苦しめて〜狂宴に隠されし愉悦〜

 ミルズは不敵な笑みを浮かべながら、ケスタロージャの服を剥ぎ取っていた。
「……んっ…や、やめて、くださっ…」
「フフ…可愛いね、ケスタロージャ。ほら、ここも固くなってる。」
そう言うと、ミルズはケスタロージャの乳首をつまんだ。
「はあぁ……や…です、やめて…っんん……」
ケスタロージャは甘い声を漏らしながら、こうなったきっかけを思い出していた。
 
 彼と出会ったのは2週間ほど前。
 
 写真を撮るのに夢中になっていたケスタロージャは、とある公園でふと一人の青年が目に留まった。ベンチに座って本を読む姿におもわず見とれてしまった。すると、その青年がケスタロージャに気づき、話しかけてきたのである。
 彼の名前はミルズというらしく、無口で他人と接するのが苦手なケスタロージャが、出会ってすぐに意気投合してしまうくらい優しい青年だった。ケスタロージャは、一瞬で恋に堕ちた。人生で初めての一目惚れだった。
 「あの…ミルズさん、私、もう少し…ミルズさんと一緒に……居てもいいですか?」
「もちろん、僕でよければ。」
そう言って、守ってくれると信じていたのに……。
 
 「……ケスタロージャ、何をぼーっとしているのかな?」
 ケスタロージャはミルズの声ではっと我に返った。
「……ミルズ、さん…苦し……です…っ、も、もう…やめて……!」
「嫌。もっとケスタロージャが苦しんでる姿を見せてよ。」
ミルズはそう告げながら、ケスタロージャのモノをギュッと握り、扱きだした。
「!? 嫌……やめ…、んあぁぁっ!!」
「おや、ずいぶんイくのが早いんだね。もう蜜を垂らしてる。」
すると、今まで抵抗し続けていたケスタロージャに異変が起こった。
「…あ…はぁん……!も、もっ…と……ぁん…イきた…い……っ、イきたい…ですぅ!!」
「そう?じゃあ、これ飲んで。」
すると、ミルズはケスタロージャの口内に、真っ赤な液体を注いだ。
「少しだけ眠っていてね、ケスタロージャをイかせる準備をしないと。それに、今の薬は睡眠薬の効果もあるけど、とても強力な媚薬でもあるから、起きたらすぐに絶頂を迎えるはずさ。」
「……あ……ん…っ……」
ケスタロージャの意識は、そこで途切れた。
 
 私は、地下室で今日も犯されている。
 裸のまま、まるで蜘蛛の巣に捕らわれた蝶のような格好で拘束された私は、「あの人」が願うように喘ぎ、狂い、乱れ、イき、堕ちていく。
 「あの人」に触れられるのが私の幸せ。
 あぁ、また精液を噴出してしまった。もう何度目だろう。
 もっと私を苦しめて。
 この前みたいに、後ろの孔に「あの人」が入っている感覚を味わいたい。
 「あの人」が出した精のおかげで、腹が膨れ上がったこともあった。
 …だめ、気持ちイイ……。
 私は「あの人」の玩具になりたい。
 けど……
 
  
 
 
 「あの人」は、一体誰なんだろう。
 
 
 
 
 
 
 私は……、一体誰なんだろう。
 
 
 
Who am I ? THE END

16/01/21 02:58 亜或栄帝陰


最初の予定と違う!!
こんなことになるはずやなかった。
本当にすみませんでした。
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