サイバーサンダーサイダー

そうだ、きっとそうだ。そこにイけばおそらく……。
男は惑っていた。親友にいきなり服を脱がされた挙げ句、まさかアソコをこんな風に扱われるなんて。
やわやわと握られたソレは、ポタポタと先走りを滴らせていた。
「……んっ……ミ…、ミルズ……さ……」
「フフフ……堕ちろ、ケスタロージャ。」
「……だ…だめ……です……あっ、……ああああああっ!!」
ケスタロージャは、あまりの快楽に幻を見た。目の前で閃光が走り、轟音が響いた。その瞬間、ケスタロージャは思い切り射精してしまった。
「……はあ……はあ……ゲホ…ゲホッ……はあ……ミ…ルズ……さ…ん……っ……」
「気持ちイイだろう?快楽の沼に沈めてやるから懇願してよ。」
「…えっ……!?」
「もっと頂戴、スパークリングな刺激をいっぱい……って。」
「そ…んな……!?」
「言わないと、イかせ過ぎて死んじゃうよ。」
ケスタロージャは、怖がりながらその状況を飲み込んだ。
「それに、僕の言うこと聞いたら、気持ち良くしてあげる。」
その一言に、仮想をさまよう。
抵抗して死ぬよりも、一時の行為に耐える方がいい。
「……お願い…します……。」
「何を?」
「……刺激を……下さ…い……!」
「刺激って?」
「……私を…犯してください……!気持ち良く…して……イかせてぇっ!!」
「ハイ、よく言えました。」
その瞬間、ミルズはニコッと微笑み、ケスタロージャの菊の花に冷たいものを注ぎ込んだ。
「ひいぃっ!!」
「安心してよ。ただのローションだって。」
するとミルズは、収縮を繰り返すソコに二本の指を入れた。彼の細長い指が、ケスタロージャの前立腺を刺激する。
「は……っ…んん……あぁんっ……、ど…しよ……気持ち……イイ……ッ…!!」
「どう?まだ欲しい?」
「……下さい……もっ…と…もっと……太いモノを……!」
中の指の数が増えた。
「やんっ!そ…そこ!ソコォ……ッ!!」
満たされながら、乾いていく。
癒やされながら、傷付いていく。
素直になったのに、はじけきれないもどかしさ。
「いつまでもそれが出来ないのは、苦しくて仕方がないのは誰のせいだ?」
ミルズが問いかける。
「……私の…せい、です。」
「そう、君のせいだ。」
ケスタロージャが答えると、ミルズは笑ってそう言った。
 
ダメだ、きっとダメだ。
こんなことをしていちゃダメだ。
それは分かっている。けれども、躯が快楽を感じて止まらない。
ケスタロージャの後孔に入ったミルズのモノは大きく膨らみ、爆ぜそうだった。しかしても、出入りしているのだ。その動きはどんどん速くなっていく。
「……は…ぁん……っ……だ…めぇ……」
ケスタロージャは思わず腰を振っていた。裸で四つん這いの格好で犯される彼の姿はそこら中の女より美しく、淫らだった。
「……ミル…ズ……さん……っ…助け……てぇ……」
「……どうしたんた?」
「……アソコ……限界…です……」
放出寸前だった。
「じゃあ、一気に出させてあげる。」
ケスタロージャに見せたミルズのモノは大きくて逞しくて、ぬるぬるしていた。そして、その固まりが、ケスタロージャの後孔を貫いた。
「「ぐぷっ」」
「あ……、い…やぁ……っ……」
溜め込んでいた蜜をばらまき、小さなため息がこぼれた。
ケスタロージャは怖くて震えていた。
先程、ミルズのモノに貫かれた時のあの音が、耳から離れない。リアルに肉の音だった。
もしかして、自分はこのまま快楽に溺れ続けてしまうのか。
 
{叶わぬ恋の感情に}
本当はただ、愛しいあなたの傍に居られるだけでいいのに……。
{振り回されて、その度絆され}
あなたと交わるという行為に
無理に使われた躯は
{羽ばたきに疲れた羽の}
うまく動かせなくなってしまい
これから先、あなたと抱きしめ合うことも
出来ないでしょう
{休め方さえ分からないの}
理性の取り戻し方だって分からない
どうしたら、元の私に戻れるの?
 
 
 
「……助けて。」
ケスタロージャは、虚ろな瞳で「少女」を見つめながら呟いた。
 
使用曲
サイバーサンダーサイダー
蝶と花と蜘蛛
16/01/05 03:06更新 / 亜或栄帝陰
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