とある獣人の憂鬱 R−序説

第三王子、個人教授のマリアンヌ殿。

彼女は女神のように美しいし、天才的な頭脳を持ち、それなのに気さくで明るくて、誰にでも好かれるとても素晴らしい女性だ。

そんなマリアンヌ殿を彼女にすることができて、俺は誰からも羨まれ、妬まれ、なじられいじられ不幸な日々を送っている。

だが、何よりも俺が不幸だと思ったのは、マリアンヌ殿がマッドサイエンティストで、俺はその実験台だということと、彼女が天然系のサディストだということだったのではないかと思う。
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