徒然なる日々−序説


 ……何故だ。何故こんなことになっている。


 悪魔は1人(?)。混乱と驚愕に襲われ、落胆と絶望の淵に立っていた。

 心の中で呟いた1言。
 たとえ声に出していたとしても、返ってくるのは望んでいるものではないだろう。

 きっとのんき…のんびりとした声で返されるに違いない。

 「…私は………」

 呪うべきなのは自分の性か。
 それとも「運命」という名の見えぬ糸か。

 いったい誰にこの思いをぶつけるべきなのか。

 ただひたすら思考の迷路にはまり、抜け出せそうになかった。


 
 ……もう、納得するしかない。のか…?



 
 目の前には、青く広がる空。白い雲。碧い海。輝く太陽。


 穏やかに吹く風は、草を、葉を、花を揺らし周りを通り過ぎてゆく。




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