『ふぅー…』
なんか今日はやたら疲れたな……
「雪凪殿!紅茶を淹れたであります」
『あぁ……ありがとうエグザ』
「随分とお疲れのようで、大丈夫でありますか?」
『ははっ……ちょっと色々あったからね』
すると、エグザの顔がぱぁぁあっと輝いた
「自分にできることならなんでもお申し付けください!」
『え?う、うん。でも平気だから……』
「肩お揉みいたしますか?」
『いや…だいじょうぶ…』
「紅茶のおかわりを淹れましょうか?」
『お、お願いします』
「お菓子もありますので、持ってくるです」
……なんだろう、急に過保護になったな
なんか妙に嬉しそうだし、気持ちはありがたいけどもう少し落ち着いてほしいんだけど
『あの、エグザ?』
「なんでありますか!」
『どうしたの急に…生き生きしてますけど』
「雪凪殿の役に立ってることが嬉しいのであります!」
『エグザ……』
なんて可愛らしい子……
『ならエグザ、私のお願い聞いてくれる?』
「はい!もちろんであります!」
『一緒にお茶しながら、話し相手になってほしいの』
「そんな恐れ多い…自分には出来ないであります」
『そんなことないよ。エグザにしか頼めないことだから。それに私、エグザと一緒にお茶飲んだ方が楽しいもの。あっエグザは楽しくないかな……?』
「そんなことないであります!自分、もう死んでもいい程嬉しいであります!
それに自分と飲んだ方が楽しいなんてもったいなき言葉……!」
『そんな大げさな……』
「今すぐ準備をしてくるであります!」
エグザは勢いよく部屋を出て行った
その直後誰かとぶつかったのか、ものすごい音が聞こえた
大丈夫かな…エグザ…
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