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「あなたは、トラブルに巻き込まれるのが好きみたいですね」






『(ハーベンティ!)』




割れた窓から現れたのはハーベンティだった。




「おい、その女を連れて逃げろ!」


『(やだやだ!離して!!)』



「抵抗すんじゃねぇ!!」






「私はベルゼビュート様から貴方を送り届けろと承っているのでどいて頂きたい」



「あいつを近づけるな!」



数人の男達がハーベンティに襲い掛かるが、全てなぎ倒されていく。







「その女をかせ!」


強く引っ張られていた感覚から解放されたかと思ったら、今度はダリウスに掴まれ、自分の盾のように前に立たされる。

その反対の手には、先程割れた窓ガラスの破片を持っている


するとハーベンティの足が止まった




「何をするつもりだ?」




その声を聞くと背後で笑う声がした。そして同時に腕に強い痛みが走った




『・・・っ!!!』




腕に深く窓ガラスが刺さっている





「これ以上近付いたら、この女の命を奪う!そこを動くなよ!」 




ハーベンティは動かない。只視線を私に向けていた。



その表情はいつもの通りに見えるが――




『(動揺してる?まさか)』






そのまま、私はひきづられながら店の奥へと消えた







15/01/08 22:18更新 / nayo2

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