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『はぁはぁ・・・』




分け目も振らず全力で走り続けたから、さすがに疲れたな・・・・。







『一体・・・さっきのはなんだったんだろう・・・』





「あの」






『きゃっ』





完全に自分の世界に浸っていたため、突然聞こえた声に驚いてしまった。






「あ、すす、すいません!驚かせるつもりはなかったんです!!」





これは確実に私に話しかけているだろうな・・・






おそるおそる振り返れば、なんとも幸薄そうな男性が立っていた。





『・・・私に、何か?』




「あの、その・・・僕は、ビスクっていいます」




『は・・・はあ・・・・』





「先程、ベルゼビュートさんとお話ししてましたよね?」




『え、ええ……まあ……』





すると、突然両手を握られた。



『(な、なんなの今日は?!突然のスキンシップが多すぎるよ!!)』


「お、おおお願いがあるんです!!ベルゼビュートさんを説得して欲しいんです!!」


『せっ、説得って…あのその前に手を離して頂きーー』

「じじじ、実はですね!」

なお一層、顔も近付けてきた。


『わかりました!わかりました!話聞くので私の話も聞いてください!!』


15/01/08 00:01更新 / nayo2

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