ヴ「咲舞殿…?」
ア「どうした?ヴォルク」
ヴ「今、咲舞殿の声が聴こえた気が…」
ア「教授?そういえば姿が見えませんが」
「ヴォルク殿!!」
ヴ「エグザか。どうしたんだそんなに息を切らして」
エ「それが…!咲舞殿の姿が見えないのです!」
ヴ「なんだって…?」
エ「申し訳ございませんです!自分がついていながら!!もう一度さがしてくるであります!!」
ア「しかし、教授はよく姿を消しますしな。ひょろっと突然現れたりすることもしばし……」
ヴ「アラストル殿。俺少し探してきます」
ア「しかし、ヴォルク。もうすぐ王子たちが合同訓練を視察に来るのだぞ。司令塔であるお前がいなくては成り立たん」
ヴ「ですが!嫌な予感がするんです。隊員の中で1番鼻が効くのは俺です、行かせてください!」
「どうかされましたか?アラストルさん」
ア「これは、ソロレス殿!アルト王子!」
ヴ「カリエン殿、フーリオ王子まで…」
フ「までとはなんだ。までとは」
カ「まぁ言いたいことも分かりますがね。フーリオ様はよくサボられるから」
フ「……カリエン……」
ソ「アラストルさん。何か問題でも発生しましたか」
ア「いえ、それが…」
アル「ソロレス。フィーナがいないぞ。先に行ってると言っていたが」
ア「フィーナ様でしたら、先程咲舞教授と一緒でしたが」
アル「先生と…?今何処に……?」
フ「何、咲舞もいるのか?」
ヴ「それが、先程から姿がなくて…」
イ「とても、穏やかな雰囲気じゃないね」
ヴ「イングリフト様」
イ「話は聞こえてたよ。それに他の隊員に二人を見てないかも聞いてきた」
ア「お二人はどちらに?」
イ「2人は森に行ったらしい。俺も嫌な予感がするよ。あの森の奥は危険だからね」
バッと飛び出す影が2つ。
ア「ヴォルク!フーリオ王子!」
アル「余も行く!」
ソ「いけません!アルト様!森は危険です!」
アル「離せソロレス!兄さんだって行ったんだ!どうして俺を止める!」
カ「それは、フーリオ王子は勉強もせずに森の中によく遊びに行ってますからね。アルト王子が行ったらきっと、足手まといになりますよ」
アル「……っ!!」
ソ「カリエン!アルト様になんてことを!!」
カ「……さて、私は困った王子様とお姫様達を探しに行きますか」
イ「アラストル。今日の合同訓練は内容変更だ」
ア「はっ!!」
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