…なんていう花だろう?
私は、庭園に来てみた。そこは、手入れが行き届いていてとても綺麗だ。
ちょうど近くに庭師さんらしき人がいたので、挨拶を兼ねて聞いてみることにした。
「あの…初めまして。第三王子の個人教授をさせていただくことになりました、奏です。すいませんが、これはなんていう花ですか?」
「え…は、初めまして…。これはアイスランドポピーです。」
「ありがとうございます。あの…お名前は…?」
「いえ。あ、シュイエです。」
「よろしくお願いします。シュイエさんは、庭師さんなんですか?」
「あっ、はい。あの、敬語はやめてください。あと、呼び捨てで結構ですよ。」
「その方がいいですか?」
「はい。」
「分かった。じゃあ、シュイエもそうしてよ。」
「いえ!俺は…」
「…? まあ、無理とは言わないから…。その方がいいんだけど…。」
「あ、アルト様の新しい個人教授さんですか?」
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