「これをこうするとこうなって…、これにあれを入れるとああなって…」
またあの方は、独り言をいっている。
シュウ「レイアさま、熱心なのはよろしいのですが、前をよく見て歩いて下さい」
レイア「え?」 ドシンッ
シュウ「はぁ…」
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あの方は毎日研究ばかりだ。たまには息抜きも必要だと思わないのだろうか…?
シュウ「それを気付かせるのも執事の仕事かな?」
シュウ「レイアさま、たまには街に行ってみてはいかがです?新しい発見があるかもしれませんよ?」
レイア「んー…そうだね…、行き詰まっちゃってて、なにかいいことあるかもしれないしね!」
これで、すこしは息抜きになるだろう。
シュウ「さぁ、いまのうちにたまった仕事をやりますか」
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シュウ「アドラス国?」
レイア「うん、個人教授だって」
シュウ「そうですか…」
あなたとはなれるのですね……。
レイア「あ、シュウも行くよ」
シュウ「え」
レイア「あたりまえでしょ。私の親友なんだから♪」
シュウ「!!…わかりました。用意しておきますね。レイアさま♪」
あなたとはなれずにすんだようですね…レイアさま。
小さな恋の物語。まだ…始まったばかりでしょうか。
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