なみだ @
好き
その感情が生まれてから
あたしは柳田くんと話すとき
特別な感情を抱くようになっていた。
「おはよ」
そんな一言でさえ嬉しく感じる。
そんなの初めてだった。
今日は珍しく柳田くんは
学校を休んでいたから
香川さんと一緒に2人で弁当を
食べることにした。
「ねえ、ほのちゃん…」
「ん?何?」
深刻そうな顔をする香川さんに
あたしは疑問があった。
「あたし、好きな人いるんだ!」
胸のモヤモヤが消えないのは
なぜだろう。
あたしは次の言葉をもう知っていた。
「柳田くんのことが…好きなんだよね」
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