ある日の午後
私とトモカさんはいつものように公園のベンチに腰掛け雑談していた
雑談…といっても私はほとんど聞いてるだけなのだが
「ケスタロージャさんの将来の夢ってなんですか?」
『私…ですか?
私は弁護士になるのが夢…です』
「写真家にはならないんですか?」
『はい…
写真は趣味でもできますから』
「そっか…残念
一緒に写真家になりたいなぁって思ったんですけどね」
そう言って苦笑するトモさんを見ると弁護士の夢を捨てて写真家になりたい衝動に駆られる
『トモカさんの将来の夢はなんですか?』
「私ですか?
ちょっと恥ずかしいんですけど…///」
そう言い淀んだ後、決心したように
「お嫁さん…」
とつぶやいた。
お嫁さんになる事が夢なんて可愛いですね
「としてもらうことです。ケスタロージャさんを」
普通のものさしで彼女をはかろうとした私がバカだった…
『私…がお嫁さんですか…?』
「はいっ!
普段は黒い服ばっかりですけど純白のドレスもよく似合うと思いますよ」
うれしいようなうれしくないような…
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