その日の夜
『トモカさん…?』
「はい?」
鼻歌を歌いながら料理を作るトモカに向けて私は訝しげな声を発した
私がダンテとロダンに絡まれてるのを見てため息をついたかと思えばいきなりどこかへ行って帰ってきたと思ったら
「もしかして…似合いませんか?
猫耳…」
猫耳としっぽを付けていた
『ぇ…っ?
いや…よく似合ってますよ…?』
正直とても可愛い
猫耳にエプロンを付けて料理している姿はとてもかわいらしくて癒される
こういうのをなんて言ったか
確か、萌え?
しかし、なぜ急にこんな格好をしだしたのかはわからない
『ですが…どうして急に耳やしっぽを?』
「あ、それについて少しお話が…」
『はい?』
「これから私が耳やしっぽを付けてる時は、私を猫として扱って下さい」
『……は?』
「だから今私は猫です!
さぁ、ダンテとロダンみたいに可愛がってください!!」
…話が見えない
私が硬直している間に、彼女は私の膝の上に跨り抱きついてきた
付き合っているとはいえ、普段こんなに密着する事はないので私の心拍数が跳ね上がる
「ケスタロージャさん……」
『っ……///』
トモカが艶っぽい表情で見つめてくる
初めてみる表情に顔に熱が集まるのがわかった
「キス…して下さい」
さらに彼女の顔が近付いた…
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