わんにゃん物語


「はぁ…」



私のため息は秋の風に紛れて消えた


「羨ましいなぁ…」



そのつぶやきは誰にも聞こえない


だって…






わん!!

わんわんっ!!


『わっ…ちょ…ちょっと……』




私の愛しいケスタロージャさんがわんこにとられちゃったから…











同棲を始めて3カ月

私たちはいつものように公園で散歩をしていた




「あ、ミズルさんだ」


『…ホントですね』


「ダンテにロダンもいるっ!」



その声に気付いたミズルさんがダンテとロダンのリードを離した


「あ…」


『ぅゎ……っ』




そして今に至る。




にしても動物っていいな…

好きな人にどれだけくっついても大丈夫だし

どこでも構ってもらえるし

私も動物だったらケスタロージャさんにもっと構ってもらえるのかな…



ケスタロージャさんと付き合い始めてもう1年

同棲を始めて3カ月になるが


ケスタロージャさんは全然構ってくれなのであった…



私を大事に思ってくれてるのはわかるんだけど

プラトニックにも程があるというか…

スキンシップなんてたまに手をつなぐか、たまーーーーーに抱き合うかくらいだし…

キスも最初のあの一回だけでそれ以上のことなんてそんな雰囲気になった事もないよ……


私も動物になりたいなぁ…



ん?

動物になる?







「それだっ!!!」



ダ ロ ケ「「『!?』」」


ミ「またなんか思いついたみたいだねぇ」




私は思いついた計画を実行するためにドン○ホーテへ向かうのであった



つづく?
10/03/30 00:10更新 / 千早
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