最近、育てはじめた花がある。
lilyー。百合の花。
白くて何にも汚れていなくて純粋な・・・百合。
毎日、毎日、大切に、大切に・・・
これが・・・『彼女』とのつながりだと・・・
思っていたいから。
「・・・イエ!?シェイエ!」
「あっ・・・百合じゃないですか。」
「今日もここにいたんだね〜!」
「はい・・・。花が・・・好きなので。」
「あれ・・・?前からこの花・・あった?」
そう言って彼女は、百合の花を指さす。
・・・2週間前から育てているのに・・・気付かないなんて。僕がやっていることがバカバカしくなって悔しい。胸が苦しい。
──・・・これは・・・あなた・・・いや、百合のために育てているのに。
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