《サレオスside≫
あー。この世の中つまんねぇ事だらけだな・・・。
「あっサレオス!」
この声はアイツしかいねぇ。
「ちょっと!あいさつぐらいしてくれてもいいじゃん!」
「ハァ?めんどくさっ。」
「あー。また眉間にシワよせてる!その性格でも顔は美形なんだから。」
「なんか・・・[顔は]ってウザい。」
「ゴメン、ゴメン!そんな事より、今日はサレオスにお願いがあってさ!」
そう言って笑う春琉。黙ってれば可愛いのに。
「・・・オス?・・・・サレオス!」
「あっ、わりぃ。で?何?お願いって。」
「あのね、・・・惚れ薬作って欲しいの!」
「ハァ?誰に使うんだよ!」
「エヘヘ・・・内緒。」
「コワイ女だな・・お前。」
ったく、ほんとに何、考えてんだよ。
《春琉side≫
あーあ。サレオスってばさえてるように見えて鈍感。あたしがサレオスに惚れ薬を使おうとしてのも気付いてないし。
でも、サレオスに惚れ薬効くのかな? まっいっか。
翌日・・・
「よかった!!探してた本やっと見つかった!」
「おい!おい!春琉!」
声のする方を見ると、路地裏の方からひょこっと顔を出しているサレオスがいた。
「あ!!サレオス。惚れ薬どう?」
あたしが笑顔でサレオスに聞くと、サレオスは、あたしを壁に押し付けた。
「サレオス・・・?」
「誰に使うか言えよ。」
「痛い。サレオス。」
「わりぃ。」
「あのね・・・聞いて・・怒らないって約束できる?」
「あぁ。」
「あのね?あたしが惚れ薬使おうとしたのは、サレオスになの。」
「ハァ!!?」
「おっ、怒らないって言ったじゃん!!」
ハァー。
「一人で焦ってバカみてぇ。」
「えっ?」
「お前の好きな人が誰か気になって眠れなかったじゃねーかよ!お前のせいだぞ!」
「・・・△□※○?!」
「バーカ。」
「へへッ///」
両思いってこと・・・なんだよね?
《サレオスside≫
オレ、惚れ薬を使わなくても、春琉の笑顔で春琉にホレてた。・・・・・
それだけ・・・春琉の事好きだったのか!?
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