昨日学校が出来上がって、今日は人間がやって来た。
それを草陰から紅緒さんと一緒に見ていた。
【水無月】
「人間がいっぱいだねぇ!ね!紅緒さん!」
【紅緒】
「そうだねぇ。良い男はいるかねぇ?」
【水無月】
「もう、紅緒さんたら・・・」
でも凄い!
こんなに沢山の人間を僕は見たことがない!
【水無月】
「あっ、あの人は霊感が強そうだよ」
【紅緒】
「おや、ほんとだねぇ」
黒い髪の毛。
格好いい眼鏡。
あの人となら、お話出来るかな?
【柳田】
「おーい、清水ー!」
【清水】
「何?」
“清水”さんは、他の人間に呼ばれて、走って行った。
【水無月】
「ねぇねぇ紅緒さん。僕、あの人とお話出来るかなぁ?」
【紅緒】
「そうさねぇ。あんたが良い人間と悪い人間を見分けられたら、大丈夫かもねぇ?」
【水無月】
「そっかぁ・・・。じゃあ頑張るね!」
もしも人間とお話が出来たら、あの人と友達になろう!
そんな事を思った。
四月六日
きょうはにんげんがやってきた。
おともだちになりたいひともみつかったよ。
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