※ 主人公の名前は、〇〇とします。
今日も見てる・・・
自室の窓から、綺麗に手入れされた庭園を―・・・・
この見渡す限りの、広大な花園・・・
その全ては、あの人によって生かされている―・・・・
「シュイエ、今日も頑張ってるなぁ・・・」
眩しい太陽の光に、てらされて光る、柔らかな髪・・・
したたる汗の、その一滴まで、美しいと思う――・・・・
「好き、だなぁ・・・」
伝えたい・・・ 溢れ出すこの思いを・・・・
届けたい・・・ 嘘偽りのない言葉を―・・・・
「・・ぁ」
ふと、自分の自室を見上げたシュイエと、目があった。
それだけで、鼓動が煩いほどに、大きく聞こえる。
耳まで赤くなるのが、熱い頬でわかる―・・・
「おはようございます。〇〇様」
小さく手をふった私に、
ふわりと、小さく微笑んで言うシュイエ。
「おはよー、シュイエ。 今日も、お仕事お疲れ様。
それから―・・・・・」
ここまで言って、言葉に詰まる。
いつも、いつだってそう。
「〇〇様・・・?」
「それから―・・・・ 後で、そっちに行ってもいい?」
だから、今日こそは伝えよう。
「はい・・・!お待ちしてます。」
貴方の傍で、私の心の言葉を――・・・・・・
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