読切小説
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理解不能 〜でもそれが始まり〜

「サレオス、私ね、この世に神様はいると思うの」

彼女は、何かあると決まってこういった。
まるで、自分に言い聞かせるように、何度も、何度も・・・・


「好き、と、愛しさは違うわ、サレオス。
 ちょうど、恋と、愛が、違うようにね。」

オレの名を、何度も呼ぶ人だった。


その声を聞くことが、時々、ふと心地よく思う。


・・・・なに言ってるんだ、オレは!?



彼女は、いつの間にかオレの世界に入り込んで、
オレの中をいっぱいにした。


オレの世界は、いつからか、彼女でいっぱいなんだ――・・・・



「サレオス!雪だよ、雪ふってる!!」


女は、小さな事でキャーキャーとやかましい。

「ね、綺麗だね、サレオス!!」


・・・・でも、
あんな無邪気に笑う、楽しそうな彼女を見てたら、
それも、別にいいかと思えてしまう・・・・


これが、「恋」なのだろうか?


「ねぇ、サレオス、私ね――・・・・・・・


この言葉の続きが、オレの気持ちを、
確信的なものにかえた。



――・・・・サレオスのこと、大好きよ?」



    ・・・・オレも、お前のことが大好きだ―――・・・・・
11/01/01 03:29更新 / ろぃ

■作者メッセージ
あけましておめでとうございます!


今年もどうぞよろしくお願いします!!!


今年初作品は、サレオスにしました。
キャラ的に結構好きですw


感想よろしくお願いします(^^)

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