キアとサレオス〜2人の絆〜 BACK NEXT

光 「琉架ぁ! また 明日!!」

琉架 「ばいばい」

私は 光に手を振って学校を 後にした。

キア 「琉架。 お帰りなさい。」

キアが 微笑んで 琉架を見つめる。
私は その瞳にドキッとしてしまった。
 (何 どきどきしてるんだろ? キアなんかに・・・・)

すると キアが 目の色を変えて私をみてきた。
いきなり 腕をつかまれてしまった。

琉架「・・・キアっ?」

キア「・・・琉架。今日・・・ また サレオスと一緒でしたか・・・」

私は 昨日 キアに言われたことを 思い出した。
 
琉架「・・・一緒じゃ・・・なかった・・・」

キア「琉架・・・ 私に嘘は つかないでください。私には 琉架が 嘘をついているのか いないのかは分かります。」

キアの真剣な 表情をみて 私は 本当のことをいうことにした。
私は、キアに サレオスに聞いたことを 話した。
憎んでいること とてもキアのことを 信頼していたこと。

琉架「・・・キア・・・ サレオスを捨てたってどういうこと?」

キアは顔をしかめていた。

キア「私は 15年前に サレオス、レオと出会った・・・・・」
私は キアから すべてのことを聞いた。
  







琉架「・・・よかった。キアは、サレオスを捨てたわけじゃなかったんだね。」

私は ほっとしたような顔でキアを見た。 
(・・・・ほんと よかった。キアには 理由があったんだ。)

琉架「キアっ・・・ 明日 ちゃんと サレオスに話そう?
   15年前の 真実を・・・」

キアは うつむいたままだった。
私には なんでうつむいていたのかが 分からなかった。

キア「・・・・いいですよ。もういいのです。」

そう答えたキアに対して 琉架は かっとなってしまった。

琉架「どうしたの? そんな 弱気のキア 見たことない。
   ほんとのこと、言えば サレオスだって・・・・」

ばんっっ
いきなり キアが テーブルたたいて 言った。

キア「・・・琉架には 分かりません!! もう 遅いのです!!
   私が サレオスを 捨てたことには 変わりないのですから!!」

私は こんな取り乱したキアを 今まで見たことがなっかった。
いつも 私を 優しく見守ってくれていて・・・ 少し上手のキアが・・・
こんなに 悲しそうな顔で・・・
私の 知らないキアが 目の前にいた。

と 思っていると 琉架の瞳から 涙が出ていた。


キア「・・・琉・・・・架?」

琉架「・・・あっははっ・・・なんで・・・涙が出るんだろう・・・。」

琉架は もう陽がくれているのに 店から飛び出てしまった。
 





12/04/21 11:28 up
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