読切小説
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イタズラしちゃうぞ☆

みなさん、こんばんわ☆

今日は、待ちに待ったハロウィンです!

そもそもハロウィンってなに?
という方のために、わたくし、リラがご説明します!!


「トリック オア トリート」

これは、直訳すると、「お菓子か悪戯か?」です。


まぁ、つまり、「お菓子くれなきゃ悪戯するぞっ☆」って感じです♪



と、ゆーわけで、早速いってみましょーーー!!


「あ、セルト! お菓子ちょうだい!!」
 ↑早速ハロウィンの意味なし・・・・


セルとは、ゆっくり振り返ると、呆れたような顔をして、
私に向き直った。

「いきなり何だ? おやつの時間はもう過ぎたぞ?」

壁掛けの時計の針を、ちらりと横目に、私に悪態をつく。


「むぅ〜!じゃあ悪戯でいいんだね!? 
 お菓子くれなきゃ悪戯するからね!?」


じたばたと手足をばたつかせ、口を尖がらせている私を見て、
ようやく納得がいったのか、セルトは口元を緩めて笑った。


「あぁ。今日はハロウィンか。」

「そうだよ!ほらっ、お菓子ちょうだい!!」

そういって、伸ばした私の手のひらと、私の顔を、
交互にみて、セルトは言い切った。


「お前にやる菓子はないし、お前の悪戯も怖くねーから、どっちも却下だ。」


「・・・・ッ!!」

しかし、言い返せない・・・・

もういい、次に行こう!!←投げやり 


「ケスタロージャさんだ!」

町をブラブラしていたら、ケスタロージャさんに会った。

「ぁ・・・リラさん、こんばんわ。」

「はいっ、こんばんわ、ケスタロージャさん♪」

にこにこと笑う私に、首をかしげながら、
ケスタロージャさんは言葉を続ける。

「私に・・・何か御用でも・・・?」

「はいっ!」

待ってましたといわんばかりに、私は両手を差し出して言う。

「とりっく オア とりーと☆☆」


それから数秒・・・・・・



「す、すいません・・・今、何も持っていなくて・・・・」


申し訳なさそうに、ぺこぺこと謝るケスタロージャさんを見ていたら、

「じゃあ、悪戯しちゃうぞっ!!」

なんてノリではいえなくなりました・・・・


「ぁ、いえ。お構いなく・・・」


そういって、私はもうダッシュで帰りました・・・・←


「はぁ〜あ・・・・結局、ハロウィンだってゆーのに、
 お菓子、何にも食べれなかったなぁ〜・・・」


肩をがっくりと落とし、下宿所のバールに帰った私。


「おや、リラちゃん、おかえり。」

ミルズさんが、にこっと笑いながら、私に声をかけた。

「あ〜・・はい、ただいまです・・・」


見るからに元気のない私を見て、ミルズさんは困ったように笑うと、
おいで、と私に言った。


「(?) なんですか・・?」


「はい、はっぴーハロウィン♪」

そういって、手渡されたのは、かぼちゃ形のクッキー。


私はそれはもう、今までのことなんて、全てどうでも良く思えるほど喜んだ。

「ありがとうっ、ミルズさん、大好きっwww」


今回の収穫 クッキー1枚と、あの人の笑顔w(なんてね☆)

10/10/31 21:06更新 / ろぃ

■作者メッセージ
はい。

すいません。
ふざけすぎました。


でも、やっぱり最後に優しくしめたかったので。

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