連載小説
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「あーーっ頭痛ーーーっ」

「やっぱ飲み過ぎたな」


「おやおや、昨日はヴォルクの祝宴でもしてたのかな?」

「い、イングリフさん」

「いやそれは…その…まぁ…はい」


「だらしないですね。ヴォルクはやけに機嫌良さそうだったが」


「えっ?!そうなんですか」

「あいつ一番酔ってったのに」

「酔ってた?」


「あーそうなんですよ!急に雪凪教授の話をし出したら説教されて」

「そうだよな、よーく考えればヴォルクか怒りだすから俺らもやけになって飲んじゃったんだし」

「つーか昨日大変だったんだぞ、トイレ行ったかと思ったらいないし、探したらあの雪凪殿に倒れこんで寝てて、ちっとも離れないし」



「(ああ、そういうことか)」


「やあ、みんなおはよう」

「あ、アラストルさん!聞いてくださいよ!」

「ん?」
















「雪凪殿」

『はひっ!』

「何をそんなに驚かれている?」

『い、いえ別に…な、何の用ヴォルク?』


そういうと、ヴォルクは雪凪に近づいた


『わっ…!』

「頭に葉っぱが付いてる、さてはまた登ったな」

『あは、あははは……こ、今度から気をつけまーす…』

「顔が真っ赤だが、大丈夫か?」

『……っ!そ、そうっだった!まだ実験途中だったんだ!じゃ、じゃあヴォルクまたっ!』


急いでその場から走って逃げる


(忘れろーっ忘れろーっ!あれはヴォルクがただ酔っ払ってて、事故であって、だいたいヴォルクだって憶えてなさそうだし)





その場に取り残されたヴォルクは走り去った方を見つめ笑っていた





見たこともないくらい楽しそうな笑顔で














「ということなんですよ!」



「ふむ…確かヴォルクは酒に強かったはずだが…俺の勘違いか?
どうだったっけなイングリフ殿?」





イングリフは窓の外を眺めていた





「さぁどうでしょう?」







END
11/10/18 15:55更新 / nayo
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■作者メッセージ
初めて書かせて頂きます

なよと申します

みなさん、ここまで読んで下さりありがとうございました!

ヴォルク好きです!酒に強そうなイメージがあります

イメージが崩れてしまったらすいません


本当は酔っていなかったっていう、確信犯ですね
イングリフさんは、窓の外で二人を見ていたんでしょうね


急遽寝る直前にハッと覚醒して出来たお話です

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