読切小説
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まどろみのなか


「ん、・・・・」


外はもう暗闇に包まれて
世界の境界線も分からないほど、真っ暗で・・・・。



今日も、あの人のぬくもりを

この手のひらに感じられなければ   眠れない



「き、ぁ」


「はい」


ベットに横になるあなたが
私の名前を呼んで  きゅぅ・・・っ と 手のひらに力を込める



「ここにいます、ずっと」



「ぅ、ん」


安心しきり、とろんと微笑む貴方が  愛おしい――・・・




同じ 36度の体温を、 この肌に感じられることは


こんなにも・・・



       尊くて 幸せなことだったんだ・・・・・・



「ぁりがと、キア・・・・」



「・・・、はい」



祈るように、願うように

当然のように、明日も、こうやって手をつなげますように・・・




「「おやすみ、((そして、  ・・・愛してる――・・・))」」





眠りに落ちる、その刹那。
意識が途切れる、その間際。




愛しい人が、自分の名前を呼んだ気がした――・・・・・
11/06/20 22:08更新 / ろぃ

■作者メッセージ

こんばんわ(^^)

大分久しぶりに書きました!

いかがだったでしょうか?


隣で誰かが手を繋いでいてくれるなんて、
憧れですね(笑)))

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