「悪い」運勢〜4〜
「暇だ、暇だ」と考えることもめんどくさくなり。そう連呼しながらごろごろと床の上を転がる。
「……やっぱり私が捕まったのって、悪魔と一緒…だから?」
(いやぁ、でも他の人間には悪魔かどうかなんて一瞬で、簡単には判断つかないよね?)
「ただの個人的なものに巻き込まれただけ…かしら?」
(でも、恨みというなら断然ベリアルよね。それとも身代金目当て?でも私、どっちかっていうと貧乏に近い気がするんだけど)
つらつら暇すぎて、勝手に思考が働く。
「何も考えないで過ごすな。何でもいい。しょうもない事でも、アホな事でもいい。バカでもいいから、絶対に何かを考えろ。思考を止めるな」
そんな、昔。いつか師匠に言われた言葉が頭の中を巡る。
「――って、言ってもねぇ。師匠」
ふぁあ〜〜っと、大きなあくびをしてうつらうつらと眠気を誘う。
「眠ったらいいのよ。眠れば時間も過ぎるし、勝手に思考してくれるし。まあ夢視は悪いかもしれないけど……いいのよ、」
何故か誰かに。きっと師匠に言い訳をしながらルリは、思考の海。夢の国へ行った。寝付きはよいもので、瞼を閉じて数秒で穏やかな規則正しい寝息が聞こえてきた。
図太い神経は誰からのものなのか。天性か、それとも今までの生活の中で身についたのか。どうあっても、ぶっとい神経だ。
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彼女が眠りについてどれほど経っただろう。何時間もは経ってはいないだろうが、突然オレンジ色の光も薄れ暗闇となっていた静かな空間に。その静寂と眠りを妨げる無粋な音がうるさく響いた。
静かな空間にガンガン!!っと、耳障りな金属扉を強く叩く音が響き、眠っているルリの鼓膜を震わせた。
「……五月蠅いなぁ。静かにしてよ、バカ野郎」
眉間にしわを寄せ、唸るように低い声で姿の姿の見えぬ無粋な奴に悪態をつく。しばらくして音が鳴り止み、ルリも再び眠りに沈んでいる時。
――――――――ドオオォォ――ン!!!
っとも、バアアァ―――ン!!とも。何とも言えないが。どれにしても、煩い。轟音が辺りを響き、震わせた。
■作者メッセージ
受験もやっと終わり、小説のほうに集中できます^^
そんなに頻繁にはUPできませんが。
前よりかはあげられると思います。
まぁ、案が浮かんだ場合はですが(笑)
そんなに頻繁にはUPできませんが。
前よりかはあげられると思います。
まぁ、案が浮かんだ場合はですが(笑)