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徒然なる日々

久遠

INDEX

  • あらすじ
  • 01 森と海
  • 02 「悪い」運勢〜1〜
  • 03 「悪い」運勢〜2〜
  • 04 「悪い」運勢〜3〜
  • 05 「悪い」運勢〜4〜
  • 06 「悪い」運勢〜5〜
  • 07 「悪い」運勢〜6〜
  • 08 風
  • 09 小さき悪魔
  • 「悪い」運勢〜4〜


     「暇だ、暇だ」と考えることもめんどくさくなり。そう連呼しながらごろごろと床の上を転がる。
     「……やっぱり私が捕まったのって、悪魔と一緒…だから?」
     (いやぁ、でも他の人間には悪魔かどうかなんて一瞬で、簡単には判断つかないよね?)
     「ただの個人的なものに巻き込まれただけ…かしら?」
     (でも、恨みというなら断然ベリアルよね。それとも身代金目当て?でも私、どっちかっていうと貧乏に近い気がするんだけど)
     つらつら暇すぎて、勝手に思考が働く。
     
     「何も考えないで過ごすな。何でもいい。しょうもない事でも、アホな事でもいい。バカでもいいから、絶対に何かを考えろ。思考を止めるな」
     そんな、昔。いつか師匠に言われた言葉が頭の中を巡る。
     
     「――って、言ってもねぇ。師匠」
     ふぁあ〜〜っと、大きなあくびをしてうつらうつらと眠気を誘う。
     「眠ったらいいのよ。眠れば時間も過ぎるし、勝手に思考してくれるし。まあ夢視は悪いかもしれないけど……いいのよ、」
     何故か誰かに。きっと師匠に言い訳をしながらルリは、思考の海。夢の国へ行った。寝付きはよいもので、瞼を閉じて数秒で穏やかな規則正しい寝息が聞こえてきた。
     図太い神経は誰からのものなのか。天性か、それとも今までの生活の中で身についたのか。どうあっても、ぶっとい神経だ。
     ・
     ・
     ・

     彼女が眠りについてどれほど経っただろう。何時間もは経ってはいないだろうが、突然オレンジ色の光も薄れ暗闇となっていた静かな空間に。その静寂と眠りを妨げる無粋な音がうるさく響いた。
     静かな空間にガンガン!!っと、耳障りな金属扉を強く叩く音が響き、眠っているルリの鼓膜を震わせた。
     「……五月蠅いなぁ。静かにしてよ、バカ野郎」
     眉間にしわを寄せ、唸るように低い声で姿の姿の見えぬ無粋な奴に悪態をつく。しばらくして音が鳴り止み、ルリも再び眠りに沈んでいる時。

     ――――――――ドオオォォ――ン!!!

     っとも、バアアァ―――ン!!とも。何とも言えないが。どれにしても、煩い。轟音が辺りを響き、震わせた。
     

    10/11/07 15:09 久遠   

    ■作者メッセージ
    受験もやっと終わり、小説のほうに集中できます^^
    そんなに頻繁にはUPできませんが。
    前よりかはあげられると思います。
    まぁ、案が浮かんだ場合はですが(笑)
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