連載小説
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日常 〜オリアスの1日〜

いつだったか・・・・

あいつが俺の世界に入ってきたのは・・・・


「えーっと、はじめまして!
 美羽っていいます、仲良くしてください(^^)」


人懐っこい、人見知りをしない、というのが、
最初の印象だった。


調香師を目指す、親友の話を、よくしていた。


ーある日―――


「すんっ・・・・」


町で偶然出会い、近づいてきた美羽は、
突然鼻を鳴らした。

「(?)・・・・なにか、」

「これ、流香が作った香水だよね!?」


「(!)」

正直驚いた。
彼女の言うとおり、オレは香水をかえた。

だがそれは、誰にも言っていないし、彼女が知るはずがない。


「やっぱり!これ、“フランキンセンス”だね。」

なれない言葉に、首をかしげると、
彼女はにっこり笑って、言葉を続けた。

「昔から、瞑想の助けに用いられてきたんだよ。
エキゾチックで、神秘的な香りでしょ?
それから、ストレスにもいいの。

きっと流香は、オリアスが最近、疲れてたこと知ってたんじゃないかな?」


最後の言葉に、ふかくにもドキッとなる。

確かに、最近仕事続きで疲れがたまり、占いをしようにも、
集中できなくなっていた。


「(そうか・・・流香、ありがとう・・・・)」


今度、会ったら改めて伝えよう。


そして、彼女の気持ちを伝えてくれた君にも、
言わなくてはいけないな。



「・・・・ありがとう、美羽。」


「どーいたしましてっw」


美羽がいて、流香がいて、流香の香りと思いに包まれる――・・・・


それが、俺の日常――・・・・・
11/01/11 20:19更新 / ろぃ
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■作者メッセージ
わぁー!!

なんかすいません!!!

梨緒さんが、たくさんの意見やアドバイスをくださいました。

この場をかりて、感謝の言葉を届けたいです!!
あ、あと、お体には気をつけて、お大事にしてください(^^)


とりあえず、全員分の日常を書き終えたら、
それぞれのENDへと書き綴っていきます。

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