rain drops.

――さて、今夜は論文進めないと。

舞踊の個人レッスンを終え、
そんなことを考えながら
部屋を出て行こうとすると、
ソロレスさんに呼び止められた。


「あ、教授。」
「はい、なんでしょう。」
「雲行きが怪しいです。今夜は嵐になるかと。」

「それは大変ですね。」

「今夜は眠れなくても徘徊..コホン
散歩は控えてくださいね。」

「それもそうですね。それでは。」



論文のことで頭がいっぱいだった私は
この言葉を気にとめることなく自室にもどった。
  • 1 (12/06/03 20:33)
  • 2 (12/06/03 20:33)
[paranoia投稿SS作品集]
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.30c