読切小説
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sweet kiss
 忘れられないほどの、甘い甘いキスを。チョコレートのような甘いキスを。

 今日は、待ちに待った柳田君との初デート。
「せっかく早起きしたし、柳田君の好きなチョコでも・・・」
「蒼依。誰にチョコ作ってんの?」
「お、お兄ちゃん!べっ、別に誰にだっていいでしょ!」
「あの柳田とかゆー奴?」
「・・・あーもー!そうですよっ!///」
 あたしが照れて言うと、お兄ちゃんはそっと後ろにまわりこみ、あたしは強く抱きしめた。
「お兄ちゃん!動けない・・。」
「いかないでよ。」
 いつもは、ふざけて笑うお兄ちゃんが笑っていない。
「お兄ちゃん?」
「ごめん、ごめん。」
 ・・・なんで、なんでそんな辛そうな顔して笑うの。
          ☆   ★   ☆
 結局、あたしはモヤモヤしたまま、柳田君とのデートに向かった。
「よぉ。蒼依。」
「ごめん。遅れた。」
「何か・・元気ない?」
 柳田君はあたしを優しくのぞき込む。
「なんでもないの・・・・
 ポロッ。
 泣きたくないのに涙がこぼれ落ちた。
「蒼依?」
「・・・・」
「俺に、相談して?」
 あたしは、ついさっき起こった出来事を柳田君に相談した。
「へぇ・・・俺、蒼依の兄さんに嫌われてんだ。」
「・・・」
「蒼依、こっち向いて?」
 あたしは言われた通りに柳田君のほうを向いた。
 チュッ。
 柳田君はあたしにそっとキスをした。
「行ってこいよ。兄さんのとこ。」
「柳田君・・・」
 柳田君はあたしの背中を押した。
「今度は、兄さんには譲らないからな。」
「ありがとう!柳田君!」
 ほんとは、まだ離れたくない。けどね、甘いキスのおかげで、前に進もうと思えた。
          ☆   ★   ☆
 この後、お兄ちゃんとどうなったかは、あなたのご想像におまかせします!
12/01/02 10:59更新 / 乙姫

■作者メッセージ
 初めてで未熟ですが・・・温かい目で見て頂けたら嬉しいです///

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